乳頭がん その4 入院前最後の診察

この内容はあくまでいち患者の感想です。
お心あたりのある方はご自身で判断されず、必ず専門医の診察を受けてくださいね。

その4は再診から入院までの様子です。

甲状腺に針を刺して細胞採取

初診から8日後の3月23日(火)は超音波検査をしながら甲状腺に細いハリを刺す細胞採取から。
「エコー下穿刺吸引細胞診」というのだそうで、触診では触りづらい小さな腫瘍を発見できるそうです。
これすこーし痛かったのですけど、鈍痛は2日ほどで消えました。

なお伊藤病院のHPには詳しい検査や治療の方法があります。
そのほかにもお役立ち情報満載ですからチェックすると良いでしょう。

この後、前回の血液検査結果を聞きます。
甲状腺機能検査項目の「FT3」、「FT4」、「TSH」はすべて正常値。
前回書きましたが、血糖値を示す「GLU」が異常値で、これは別病院で調べてもらうようにとのことでした。
伊藤病院は甲状腺疾患専門なので、血糖値など甲状腺以外の検査値異常は別機関での診療となるそうです。

のちに高血圧薬を処方してもらったクリニックにお伝えしたら「食事の影響だろう」ということでそのまま様子見。
そのとおり、以後の血液検査では正常値になりました。

検査で異常値が出るとどきどきしますが、このクリニックのように、いたずらに薬を出さないと分かっていて信頼できるお医者さんの意見はとても助かります。

今日はこれで帰宅。

入院予約とCT検査

そして4月1日(木)、いよいよ手術日を決める入院予約です。
コロナ渦とはいえ患者が多いため、最短で手術は7月後半と3か月待ちです。
仕事の都合で手術日は7月30日(金)を選び、入院日時は28日(水)の13時となりました。

「入院のご案内(手術)」パンフレットに沿いながら、今後について丁寧な説明がありました。
手続きに必要な書類、高額療養費制度(限度額認定証)の説明、退院までの流れなど、必要な項目がすべて書かれています。

その中に入院時に着るパジャマやタオルや歯ブラシなどがそろった「入院レンタルセット」の案内がありました。
1日あたり605円(ただし入院期間中の一括契約)で、何より毎日清潔なパジャマやタオルなどが使えます。
これがあれば、ほかに用意するのは下着とか(+暇つぶしグッズ)くらいなので、特別な事情がなければ契約しましょう。

入院レンタルセット

それから執刀医の希望があれば調整していただけます。
ちなみに診療時も医師を希望でき、それらの相談窓口は院内に設けられています。

でも私はお任せ、Let it be.

Webの情報って誰がどんな立ち位置で書いているか分からないものがほとんどで、特に専門性の高い分野において素人の判断は危険と思っているからなのです。

さて、この日は通算2回目のCTを撮って終わり。
これにて約1か月間に及んだ検査はひとまずお休みに。

10日ほどして郵便で検査結果が届きました。
・・・よかった

検査結果報告

入院前最後の大きな検査へ

仕事の都合で間が空き、次は2か月後の5月26日(水)の朝8時半から再診。
最後の大きな検査は胸部x線撮影、心電図測定、呼吸機能検査です。

呼吸機能検査は思い切り息を吸って吐き切る様子を記録します。
これけっこうキツいんですよ。
でも終わったとき検査技師の方に、にっこり「お上手ですね」と褒められました^^
こういう言葉、わずかに残る手術への不安を抱える患者には響くのです。

しばらくしてから検査結果を聞くも異常なし、今日はこれで終わり。

次の来院は「術前外来」と言い、最後の血液検査に続いて「手術診療計画」の説明があるため、家族か近親者も同席します。(診察時のみ)
これが6月28日(月)。
12時に採血し、表参道堪能中だった家族と合流して14時頃の診察を待ちます。

検査結果は、あれれ史上初のオールA!
現役時代、たびたび引っかかっていたγGTPや、初回に指摘された血糖値も問題ありません。

思うに、高血圧薬を飲み始めてから塩と酒量を減らし(呑まないわけではない)、外食やお弁当はできるだけ避け、ほぼ毎週のテニスと数年ぶりの自転車ツーリングで運動をした成果でしょうか。
気のせいか身体の中から軽くなってきたにも思えるので、せっかくだからこの状態を維持したいなぁ。

さて「手術診療計画」は病巣や手術に関するもので、私は「甲状腺全摘」とノドの「中央区域リンパ節郭清」とのこと。
これに描かれている患部の図を見ながら説明をお聞きしました。
また合併症から薬について、予後の可能性、入院期間や退院後の生活についてもお話がありました。
なお説明する医師が主治医とは限らず、私も主治医とは入院当日に初顔合わせでした。

手術診療計画説明書

それからコロナ感染予防対策により基本的に面会はできません。
希望すれば手術時に待合室で待機も可能ですが、手術後すぐに希望の連絡先へ主治医から直接電話してもらえるので、私はそっちでお願いしました、暑いし^^;

時節柄コロナで入院直前にPCR検査

最後はコロナのPCR検査キットを受け取って終わりです。
このキットは入院週の月曜日、7月26日(月)朝に採取した唾液を朝イチで検査室へ届けます。
その場で無感染が確認でき次第帰宅し、2日後の入院日まで自宅待機となります。
だいたい10分ほどで、伊藤病院滞在最短でした笑。

いよいよ入院です。

その5に続く

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